2018年12月15日土曜日

誤ったバッティングの極意

小学校の頃に地域の野球チームに参加しておりました。

当時は野球が好きでした。

でも運動神経が悪く、練習しても上手くならず、というか誰も教えてくれる人なんておりませんから間違えた努力をしていた可能性もあります。

そんな状況でしたが他に選手がいないときには試合に出ることもありました。

守備はライトで打順は9番です。

一応日本で一番野球の上手いイチロー選手と同じポジションです。

あんなに上手い人がライトというのも素人には理解し難いものがあります。

初めて試合に出る前の夜のことです。

ユニホームが送られてきたので着てみました。

俺がユニホームを切れるなんて・・・と涙が出そうになりました。

そして父親に
「父ちゃん、バッティングでどうすれば打てるのか教えて」とアドバイスを求めました。

 父親は毎晩野球を見る大変な野球好きでした。

その父親から出てきた言葉は
「バットを握って、相手のピッチャーの顔を睨みつけて打て」でした。

ボールをよく見て打て、ではなく、ピッチャーの顔を睨みつけろでした、

私には誰もバッティングを教えてくれる人がいないのですから、
それを信じてしまいました。

普段は大人しくて、おどおどしているが
バットを持った瞬間に目つきが悪くなる。

ギャグです。今思えば完全にギャグです。

当然、そんなので打てるはずがありません。

ボールを見ないで、相手の顔を睨みつけているのですから。

私はその後も、その教えを信じ続けまして
社会人になって宴会の後に行ったバッティングセンターでも、
バットを持った瞬間に
市川海老蔵さんが歌舞伎で見せる睨みのような目つきをしておりました。

完全に危ないやつです

最近になって父親の教えは違うことに気づきました。

今思うと父親は野球好きでしたが、経験は無かったようです。
ナイターを見ながら酒を飲んでグチグチ言ってるだけという
典型的なおじさんだったと思います。

なぜ、あんな間違えた教えをしたのか・・・

あのときに「分からない」とか
「ボールを良く見て打て」とでも行ってくれれば良かったのに。

私は「ピッチャーの顔を睨みつける」を愚直なまでに信じ続けました。

何年も、あの教えを信じている自分もどうかと思いますが・・・

やっとあの呪縛から逃れることが出来るようになった今日このごろです

以上、バッティングの極意というお話でした。

おあとがよろしいようで

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